シンジ(仮名)のいちばん長い日

1997年08月20日

今日は、カミさんがSMAPのコンサートに行っているので、私は息子とお留守番です
(^^;)

先週末から、他の発言でも書いておりますように、祖父母の初盆で熊本に行って
おりました。そして、この4日間、生後9ヶ月を迎えた我が息子には、生まれて
最大の試練が待ちかまえていたのでした。

とにかくウチの息子は、誰を見てもまず笑ってみて、それに反応してくれれば
遊んでもらう、という行動パターンを持っておるのですが、それを母方の親戚が
あらかた集まっているところでやったんですな。(来られなかったのは、担当の
患者が死にかけていた医者くらい。血圧が38とか言ってたようだが、けっきょく
お亡くなりになったらしい。合掌)

で、総当たりで、抱いてもらい、ハァハァ笑って、両手を振り、膝の上で跳ね、
身体をよじ登り……というのをやるわけです。そして、半日くらいで疲れきって
眠ってしまうのですが、寝ている場所が玄関の横の窓から見える位置なもので、
「ペットショップのショーケースの中の子犬」状態 (^^;)。 で、また親戚から
起こされたり、物音で起きたりするわけです。

また、彼は暗くて静かなところでないと寝付けないので、なかなか眠れません。
例外といえば車の中で抱いているときですが、帰りの飛行場へ送ってもらってた
車の中では、ついにイビキをかきながら寝ておりました (;_;)ナンテフビン

まあ、息子が愛想がいいのは、他人と喋るのが苦手な私には有難かったのですが、
(対人恐怖症で一般人との話題がなくて、会話のスピードで思考できない (T_T)
それでもこれは可哀想でした。

そして、最後の1泊2日は、私の両親の希望で阿蘇の旅館に泊まったのですが、
そこに行くまでがまた強行軍。直接旅館に行けばいいものを、あちこち回るし、
車の中には強い陽射しが入ってくるし、もう息子はヘロヘロです。

どうもウチの両親、乳児を連れているという自覚が無いんじゃないか?たしかに
ウチの息子は規格外れにデカくて元気だが、それでもまだ生後9ヶ月なのだぞ!

帰りの飛行機の中では、また目覚めて、雲がゆっくり流れているときには、窓の
外をカブリツキで見ていたりしていました。肘掛けにある機内放送のチャンネル
表示が変化するのが面白いらしく、カミさんの隣に座った奥さんにチャンネルを
変えるよう要求しておりました(おい!)。

そして最後には、飛行機から出てゆく通路の出口のところにいたJALのお姉さんに
「きゃあ〜」と叫び声を上げさせるほどの最強の笑顔をぶつけたのであった…

空港からのバスの中で、補助席に座っていたのですが、さすがにむずがりまして
隣席の人に手を出しそうになって困ったのですが(押さえると泣く)、なんとか
眠ってくれて事なきを得ました。

しかし、帰りの飛行機から見た景色は良かったです。七色の雲の中に沈んでゆく
夕陽、赤ワイン色の夕焼け。雲の中からゆっくり昇り、白から黄金色に変化して
ゆく月。そして、夕闇の中、宝石箱をぶちまけたような大阪の夜景…私のような
人間でも詩人になってしまいそうな。(文才が無いのが泣ける)

◇ ◇ ◇

熊本から帰ってきて気づいたのですが、掴まり立ちした状態から、しゃがみ込める
ようになっています。そしてそこからソフトランディングで座ることもできますし
再度立ち上がることもできるようです。

先週はドスンとしか座れなかったのに、数日でこんなに変わるものなんですね。
この程度のことで感動できるなんで、親なんて他愛のないものです。

拙文を最後まで読まれた方、ご苦労様でした。ありがとうございます。


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